夜勤専従看護師とはどんなものか

夜勤専従看護師とは、日勤が無く夜勤に特化した看護師のことを指します。病棟勤務の看護師は、夜勤などの不規則勤務を避けられず、日勤の他に夜勤もこなさなければなりません。こうした不規則勤務は心身への負担が大きく、体調を崩す看護師も少なくないのです。このような状況を改善するため、夜勤を専門とする勤務形態の夜勤専従看護師を雇用する医療機関が増えつつあります。夜勤専従看護師を雇用する医療機関は、入院病棟のある大病院や緊急外来など24時間体制の運営を行っている医療施設とされています。夜勤専従看護師の勤務時間は、2交代制なら12時間、3交代制なら8時間です。医師と異なり、夜勤中に仮眠を取れない場合もあり、勤務時間中は常に起きていることも珍しくありません。

夜勤専従看護師は深夜手当などがつくため、短時間勤務でも高収入を得られます。したがって、休日も多く取ることができ、週4日休みという勤務形態で生活を維持することも不可能ではないでしょう。キャリアアップのために、認定看護師や特定行為研修などの資格取得を目指して昼間の研修に参加する看護師には向いている働き方だと言えます。ただし、夜勤専従看護師は非正規雇用の場合が多く、常勤職員の求人が少ないという特徴があります。そこで、日勤のみのクリニックに勤務する看護師が、収入を補うため夜勤専従看護師の仕事をアルバイトで請け負うことも珍しくありません。夜間は看護師の数が少なく、1人で多くの患者のケアを迅速に行う技量が必要です。最新の医療技術を身につけ、突発的な場面においても適切な対応ができるスキルが欠かせないでしょう。